乃木希典那須野旧宅
住所 | 栃木県那須塩原市石林820 |
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概要
乃木将軍として今でも親しまれている乃木希典は、明治24年(1891)、石林の地に約14ヘクタールの土地と農家造りの家屋を求めた。これは静子夫人の叔父(旧薩摩藩士・吉田清皎)が所有していたものを譲り受けたものである。
購入時に住宅1棟と納屋があったが、同25年、乃木将軍は自ら設計して農家風の質素な別邸を建てた。栗の木の板を小さく切って重ねた栗小羽葺き(後に瓦)平屋で、延べ面は約189平方メートルであるが、この建物は間取り寸法を関西間風で建てられているため、それによる建坪は53坪で、関東間に換算すると約57坪となる。土間と囲炉裏があり、畳の部屋は8畳間が3つ、6畳間が変形6畳を含めて3つ、その他物置場・屋根裏部屋等がある。
乃木将軍は生涯に4度の休職をしたが、別邸を建ててからは休職中(のべ48か月)の多くをこの別邸で過ごし、晴耕雨読の生活を送り、村人とも親しく交わったという。別邸は平成2年(1990)に焼失し、同5年(1993)3月に復元された。
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